北京市中心部の繁華街、王府井大街で4月に行われた100歳の人たちの写真展。高齢者が増加する北京では高齢者福祉施設の不足が深刻化している(中国新聞社)【拡大】
高齢化が進む北京市では、高齢者福祉施設の不足が起こってきている。隣接する河北省にある資源を十分利用し施設不足を緩和するため、河北省の張家口、●州両市の民政局は、北京の高齢者の同省内施設への入居可能性について、北京市当局と検討を行った。
このことは先月上旬行われた「第3回中国高齢者福祉サービス業発展フォーラム」で、北京市民政局の李万鈞局長が明らかにした。
北京市には2013年末現在、60歳以上の高齢者が戸籍総数の21%に当たる277万人おり、その数は増加の一方だ。多種多様な高齢者向けサービスの需要が増しているという。また、高齢者向けの介護職員は3万人以上不足している状態となっている。
北京市民政局の担当責任者は「(河北省の施設利用は)将来的に考え得る一つの方向ではあるが、実施するには多くの問題もある。例えば、北京の政策をそこまで持っていって適用できるのか、また北京の高齢者が入居する場合どれぐらいの補助金を支給すべきなのか、といったことだ。関連政策の設計と研究が必要になってくる」と指摘した。
北京市民政局によると、現在、同市の高齢者福祉施設のベッド数は約9万床で、介護職員数は約5500人。ベッド数は、20年までに16万床になるとみられており、介護職員1人が高齢者4人を担当するという比率で計算すると、北京市には少なくとも4万人の介護職員が必要になるという。この数は、地域や在宅の高齢者福祉に必要な介護職員数は含んでいない。
李局長はフォーラムの席上、北京市は今年、在宅高齢者福祉に関する条例整備を加速すると説明、条例は来年には施行される見込みだという。(北京青年報=中国新聞社)
●=啄の口がさんずい