黒田東彦(はるひこ)総裁の記者会見の主な内容は次の通り。
--消費税増税による景気下押しを乗り越えるめどは
「反動減の大きさは想定内で、消費の基調的な底堅さはおおむね維持されているとの声も多い。景気ウオッチャー調査などでも先行きの改善が現れている。ベア実施や夏のボーナスの増加で雇用・所得環境の明確な改善も続く。夏場以降は駆け込み需要の反動減の影響が減衰し、次第に潜在成長率を上回る成長経路に復していく確度は高い」
--輸出は想定より弱いが
「回復の時期が少し後ずれした可能性がある。ただ米国で明確に成長率が上昇し、中国やその他の新興国の成長率も安定的に高水準で維持されるとみており、輸出も緩やかではあるが増加していくとみていい」
--欧州中央銀行(ECB)が導入したマイナス金利などへの評価は
「さまざまな手段を動員した金融緩和パッケージなので、それなりに低インフレ状況にあるユーロ圏でプラスの効果が期待される。景気が緩やかに回復していることも合わせ、ユーロ圏全体としてデフレに陥るリスクは低いとみている」
--イラク情勢が緊迫している
「世界に石油を供給している重要な国の一つであるので、地政学的リスクがどう動くかを十分注意していく必要がある」