年金は基本的に、下がったところで買い、値を戻したところで売る「逆張り」だが、5月以降は株価が上がっても買っている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「過去の投資パターンからみてありえない動き」と受け止めており、政府がGPIFの株式運用比率を高めるなどの改革を打ち出していることが背景にあると指摘する。
GPIFの基本となる資産構成割合の中で、60%の国内債券などに比べ12%と低い国内株式の比率を高める方向が固まっており、安倍晋三首相は見直し作業の前倒しを田村憲久厚生労働相に指示。新しい資産構成決定後に大量に株を買えば相場への影響が大きいため、今から少しずつ株を買い増しているとの観測が市場で高まっている。
他の公的年金などもGPIFの投資姿勢に追随する傾向が強く、年金の巨額の株買いが入るとみた海外投資家も日本株への投資を増やす「年金買い、外国人買い」(三菱モルガンの藤戸氏)の様相を見せている。