山西省太原市にある宅配便会社の作業所で仕分けられているおびただしい数の貨物。専用列車による鉄道輸送も今後増えていきそうだ(中国新聞社)【拡大】
中国鉄路総公司が民営宅配会社に貨物輸送のリソースを割いていることについて、業界では「貨物輸送改革を迫られる中、市場にさらなる解決策を求めている」との見方が強い。マクロ経済が停滞する中で、鉄道貨物輸送改革はこの1年余り、進歩が見られない状況だ。
◆輸送時間抑制に成功
今年上期(1~6月期)の全国鉄道貨物輸送量は15億2500万トンで、このうち貨物の発送量は前年同期比3.6%減の15億2400万トン、荷物や小包の発送量は23.4%減の77万トンだった。
一方、国内宅配業は急成長を続けている。国家郵政局によると、今年上期の宅配業務量は50%超の伸び率を維持し、53.7%増の59億件を達成。業務収入は42.5%増の898億元に達した。
猛烈な勢いで成長する宅配業界の業務量に、中国鉄路総公司は自らの業務量を補填(ほてん)してもらう可能性を見いだしている格好だ。
これまで、鉄道貨物輸送は長期にわたり大口貨物輸送が中心で、主に普通列車を使用しており、宅配業者にとっては効率面で劣っていた。
これに対して中国鉄路総公司は列車時刻表を調整することで輸送効率を確保し、コンテナ積み降ろし作業を検討して輸送時間を24時間以内に抑えることに成功した。
業界関係者は、両者の協力が進むにともない、宅配専用列車の運行本数が増加し、輸送コストが下がり、宅配各社の費用構造に直接影響すると分析している。(斉魯晩報=中国新聞社)