インタビューに応じる内閣官房参与の本田悦朗氏=26日、首相官邸【拡大】
--4~6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は前期比年率6・8%減となった。足元の経済をどう見るか
「一言で言えば非常に悪い。前回(平成9年)の消費税増税時より駆け込み需要は大きかったので、反動減も大きい。消費税率を3%引き上げたことで、民間部門は8兆円程度のマイナスの所得効果があると思うが、予想以上に落ち込んでいる」
--政府は反動減が「想定内だ」と繰り返している
「6月に少し良くなってきたといっても、あくまで反動減からの戻りだ。消費税増税のマイナス効果が峠を越えたという判断は間違っている」
--7~9月期の見方は
「7~9月期は落ち込んだ分が戻るが、10~12月期にはまた落ちる。デフレ脱却には緩やかなインフレマインドをつくることが必要だ。しかし、マインドの転換途中で増税というマイナスのショックを与えた格好で、非常に脆(ぜい)弱(じゃく)な状況だ」
--アベノミクスの成否を握るのは何か
「所得が増えて消費意欲が出てくれば強いが、基本給はなかなか増えない状況だ。名目賃金は上がっているが、それ以上に物価が上昇し、増税も加わった。これをいかにして乗り越えるかがポイントだ」
--安倍晋三首相は消費税率10%への引き上げの是非を12月に判断する
「この状況でさらなる増税は難しい。仮に再増税の時期を半年、1年遅らせたとしても国債が下落するなど国際的な信認が崩れるとは思えない。ほとんどの国民は『もう少し様子を見てほしい』と思っているのではないか」