ベトナムは生乳や乳製品の需要拡大に伴い、生産能力を増強するため乳業の近代化を目指している。同国畜産協会によると、2013年の同国の生乳生産量は45万6400トンで国内需要量の28%にすぎず、72%を輸入に依存しており、国内自給率の向上が大きな課題だ。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
同国の13年の生乳・乳製品の輸入額は10億8900万ドル(約1188億円)だった。所得増加や食習慣の変化などにより生乳・乳製品の需要が高まり、輸入額は07年から年平均14%増で拡大している。
同協会は45年には国内の生乳需要量のうち6割を国内で自給する目標を掲げている。これに向けて、年間の生産能力を565万トンに引き上げる必要がある。
同国の乳牛の飼育頭数は現在、20万400頭で10年と比べて67%増加したものの、畜産農家全体の約7割が小規模で生産性も低い。同協会のグエン・ダン・バン会長は、近代的な搾乳施設などを備えた大規模畜産農家の育成に注力すべきだと指摘する。飼育頭数は15年に24万頭、20年には48万頭を目指す。
また、同国の乳業市場の5割を担う地場乳製品最大手ビナミルクは、生産能力の拡大に加え、消費者の多様なニーズに応えるため、乳製品の加工技術の向上も不可欠との見方だ。
専門家は国内の畜産業振興に向け、同国政府に対して乳牛の管理体制の構築や、国内畜産業を保護するため生乳・乳製品の輸入割当を導入するなどの措置が必要との見解を示した。(シンガポール支局)