APEC連休で旅行市場に活気

2014.10.17 05:00

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催に合わせ、北京市では11月上旬から一部の組織が6連休となる。今月9日に入ったこの突然の朗報に、もともと閑散期だった旅行市場が再び活気づいている。

 北京市の旅行業大手で、旅行サイト「遨游網」を運営する中青旅控股の駱海菁・最高経営責任者(CEO)は「多くの北京市民が旅行準備を始めたことで、9日午後の遨游網のアクセス数は明らかに増え、11月上旬の旅行情報のクリック数や問い合わせ数が50%増えた」と語った。

 北京市の旅行業大手、北京衆信国際旅行社のダイレクトマーケティングセンターの責任者は「11月7日出発の台湾旅行は数時間で売り切れた。東南アジアや韓国、ミャンマーなど近場の旅行の問い合わせが急増している」と語った。

 中国新聞社の調べではAPEC首脳会議開催期間中、遨游網のツアーの価格は国慶節(建国記念日)の連休(1~7日)より30~40%安い。例えば、国慶節の連休では「サイパン4泊5日自由旅行」が1万1000元(約19万円)だったのに対し、11月6日出発の同商品は6899元となっている。

 駱CEOは「遨游網は今回の連休のため、(国内のほか)国外では日本や韓国、タイ、サイパンなど近場のツアーを重点的に増やした。APEC期間中に北京を出発するツアーは約300件で、市場への供給量は前年同期比50%増だ」と語った。(中国新聞社)

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