中国の多くの観光地が相次いで入場料を引き上げる中、全国初の5A級景区(景勝地)で初の工業観光区モデル地点である三峡ダム観光区では“無料時代”がスタートした。中国長江三峡集団と湖北省宜昌市人民政府は9月下旬から、中国人観光客に対して三峡ダムの観光地入場料を無料とした。
無料化の対象となったのは壇子嶺園区、185展望台、截(せつ)流記念園。観光客はダム地区に到着後、乗り換え場所で保安検査を受け、景区専用観光車に乗り換える。遊覧方式や観光地、経路はこれまでと基本的に変わらないが、景区の交通サービスは有料となる。
現在、同景区の年間観光客数は約180万人で、これまでに国内外から延べ1500万人余りが訪れている。三峡ダム観光区は長江三峡観光や湖北省、宜昌市の観光産業にとって重要な位置を占めている。(北京日報=中国新聞社)