中国の家電大手、TCL集団傘下のパネルメーカー、深セン市華星光電技術(華星光電)の第6世代LTPS(低温ポリシリコン)液晶ディスプレーパネル生産ラインプロジェクトが9月中旬、湖北省武漢市の武漢東湖新技術開発区(光谷)で着工した。投資総額は160億元(約2795億円)。2016年末には量産開始の見通し。
同プロジェクトの製品は、ハイエンドの中小型ディスプレー市場向けで、プロジェクト第1期の設計上の生産能力は、月産3万枚。生産ラインのフル稼働後は、ディスプレーパネルやモジュールを年間約8800万枚生産でき、生産額は100億元以上になるという。
華星光電は今回のプロジェクトで、LTPS技術を採用する。ハイエンドスマートフォン市場の主なディスプレー技術であるLTPS技術は、解像度と輝度が高く反応速度が速いなどの利点がある。
華星光電の薄連明総裁は「このプロジェクトの生産ラインは、世界最先端のディスプレー技術を採用した国内初の第6世代LTPSの生産ラインであり、世界で4つ目の第6世代生産ラインでもある」と語った。
華星光電は、これまでにも(他方式の)第8.5世代液晶ディスプレーパネルの生産ライン建設に投資、うち1つは既に生産能力の限度に達し、もう1つは15年には量産を開始するという。(証券時報=中国新聞社)