また、1~8月の国別の輸出先では首位にベナン(85万トン)、2位にナイジェリア(47万トン)が入るなど、アフリカ諸国の需要拡大も回復を後押しした。IHSはこうした需要拡大や制度廃止による価格競争力の回復により、タイのコメ輸出が向こう数年間は1200万トンを超える水準で推移し、インドと首位を争うと予測している。
ただし、1~8月の輸出額は1058億バーツ(約3523億円)で前年同期比22.4%増と、輸出量ほど伸びていない。このため今後、インドやベトナムと価格面で競争することに対して懸念の声も上がっている。
タイ商工会議所大学(UTCC)は、同国のコメ市場の高コスト体質を是正しない限り、今後10年で輸出額は870億バーツ減少すると警鐘を鳴らした。
UTCCによると、タイは生産コストが04年の1600平方メートル当たり4835バーツから13年に1万6850バーツと3倍になった。一方、この間の収穫量は同450キロで向上しておらず、ベトナムの同1200キロと比較して生産性で大幅に後れを取っているという。