エアコン、テレビ 低価格競争再燃

2014.11.11 05:00

 5年にわたって落ち着きをみせていた中国の家電価格競争が、再びくすぶり始めている。ターゲットとなっているのは、空調機器とカラーテレビという2大製品だ。

 中国の空調機器大手、珠海格力電器(グリー)と家電メーカー大手、美的集団(ミディア)は10月初めの国慶節(建国記念日)の連休直前、相次いで“価格戦争”を宣言。続いて、カラーテレビ5大メーカーの一つ、康佳集団(コンカ)も全国規模のカラーテレビ価格戦を開始した。

 「値下げ販促はしない」としてきたグリーだが、今回の価格戦は自ら仕掛けたもの。広告では「20年来初のエアコン価格戦」とうたい、インバーターエアコンの最低価格は従来比30%引きの2499元(約4万6600円)。ミディアも後を追うように「30年に1度の旋風」と称し最低価格を500元引き下げて2399元とし、接戦を繰り広げる。

 コンカは全国規模の「3つのバトル(戦い)」を行うという。初戦は販売価格の大幅値下げで、3モデルの特価テレビを数量制限なしで提供、42インチの(フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ)4Kテレビがわずか3000元となっている。

 大手企業による今回の価格戦で各業界の格下ブランドは窮地に立たされている。低価格に追随すれば欠損を出し、追随しなければ販売が滞るためだ。

 中国エアコン市場で(合わせて)半分以上のシェアを占めるグリーとミディアの値下げは既に奥克斯(AUX)などの格下ブランドにますます圧力をかけている。(北京青年報=中国新聞社)

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