15年度予算案 分野別解説
地方自治体全体の歳入、歳出見込み額は、前年度比2.3%増の85兆2700億円で、3年連続の増加となった。
歳入では自治体が自由に使え、地方税収や交付税、臨時財政対策債(赤字地方債)を財源とする一般財源の総額を過去最高の61兆5000億円とした。安倍晋三首相が重視する地方創生を後押しするため、自治体の財源確保を優先した。
譲与税を含めた地方税収は40兆3000億円。前年度に比べ、消費税率を8%に引き上げた効果で1兆4000億円、景気回復などで約1兆円の計2兆4000億円増えると見込む。40兆円台を回復するのは収支見通しの段階では、08年度以来となる。自治体に配る地方交付税の総額は、前年度比1000億円減の16兆8000億円。
歳出では「まち・ひと・しごと創生事業費(仮称)」を新設し、1兆円を計上。1兆円のうち5000億円は、地域の創業支援など従来の地方活性化策の経費を振り替え、残り5000億円を純増となる。予算配分の基準は、人口減少や就業率の度合いなど新たな仕組みを導入する。
リーマン・ショック後の危機対策で設定した「別枠加算」は、前年度の6100億円から3800億円減の2300億円となった。