ダウェイ開発は当時軍政だったミャンマー政府が、タイの建設大手イタリアンタイ・デベロップメント(イタルタイ)に丸投げしたもの。資金不足で頓挫したのを両国政府が乗り出し、仕切り直したプロジェクトだ。それだけに計画当初から日本の参加は大前提となっている。
「ダウェイはミャンマーにとって、金を借りてまで開発する場所ではない。タイもダウェイ開発の優先度は低い。ダウェイで得をするのはタイ進出日系企業だから、日本の支援は当然だ」(タイ外交筋)というわけだ。
日本政府はタイやミャンマーなどASEAN各国への支援について、域内での影響力を強める中国を牽制(けんせい)するうえで重要と説明する。しかし、ASEAN各国に、中国と対峙(たいじ)するような意思や力があるとは思えない。
もし牽制というならヤンゴン近郊のティラワSEZのように中国と競り合ってプロジェクトを取ればいいが、「中国はダウェイへの関心はまったくない」(外交筋)のが実態だ。これでは牽制などにならない。