16日発表された2014年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は物価変動の影響を除いた実質GDPが年率2.2%増と、3四半期ぶりのプラスとなったものの、年率3%台を予測していた民間シンクタンクが多かったことから、市場関係者からは「物足りない数値」と受け止められた。予測が外れた背景には、財布のひもを緩めない消費者心理の読み違いがあったようだ。
民間の予測を狂わせた主因は個人消費の動向だ。個人消費の伸びは事前の予測で、SMBC日興証券が前期比1.0%増▽大和総研が0.9%増▽三菱UFJリサーチ&コンサルティング0.8%増-と高めだった。だが、速報値は前期と同じ0.3%増にとどまった。
民間シンクタンクが個人消費を強めにみていたのは、1997年4月に消費税率が5%に引き上げられた後、7~9月期には需要が回復した経緯があったからだ。昨年7~9月期の事前予測でも0%台後半だったが、改定値は0.4%にとどまった。10~12月期に入っても回復に力強さが戻ってこない。