ミサイル防衛で苦悩の韓国・朴槿恵政権 二股外交の限界露呈も (3/3ページ)

2015.2.20 21:15

THAAD迎撃の仕組み

THAAD迎撃の仕組み【拡大】

 安全保障では同盟国の米国に頼りながらも、その米国からアジア太平洋での軍拡を危険視されている中国の意向も無視できなくなっているのが朴外交の実情であり、ジレンマでもある。最悪のシナリオは「THAADで米国に“踏み絵”を迫られる事態だ」(外交筋)。

 中国としても、THAADを問題視することで、日米韓の安保体制を揺さぶる思惑もあるとみられる。

 【用語解説】高高度防衛ミサイル(THAAD)

 米国による最新鋭の移動式地上配備型迎撃システム。敵の弾道ミサイルが大気圏に再突入する段階(高度100キロ以上)で迎撃するために開発された。昨年6月、在韓米軍のスカパロッティ司令官が「韓国にTHAADを展開する初期の検討が行われている」と言及。米国は北朝鮮の弾道ミサイルなどを無力化するため、平沢の在韓米軍基地への配備を検討中とされる。

 一方、韓国軍は、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)などによる独自のミサイル防衛(MD)構築を検討している。

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