厚生労働省が3日発表した毎月勤労統計調査(従業員5人以上)によると、平成26年の年末賞与(26年11月~27年1月支給分)が前年比1.9%増の37万5431円だった。リーマンショックの影響が軽微だった20年(1.0%増)以来、6年ぶりにプラスに転じた。景気回復で中小企業の賞与額が伸びたことが大きく寄与した。
産業別では、製造業が4.9%増の50万4051円、卸売業・小売業が1.5%増の30万6183円、医療・福祉が3.1%増の31万9698円だった。幅広い業種で賞与の増額が目立った。
同日発表した2月調査(速報、同)では、1人あたりの平均現金給与総額は前年同月比0.5%増の26万1344円で3カ月連続でプラスだった。しかし現金給与総額から物価上昇分を除いた実質賃金は2.0%減。減少は25年5月以来、22カ月連続だが、昨年4月の消費税増税に伴う物価上昇の影響(2%程度)を除けば、賃金の目減りは実質ゼロになった。厚労省は今後の賃金動向について「将来明るい兆しが出ている」としており、来月以降、実質賃金はプラスに転じる見通し。