ふるさと納税寄付額多い自治体【拡大】
出身地や応援したい自治体に寄付すると税金が軽減される「ふるさと納税」制度が今月から拡充された。減税の上限が2倍に引き上げられ、手続きも簡単になった。政府が掲げる「地方創生」の一環で、自治体は寄付の増加を狙う。一方、自治体では納税の見返りに高額な特典でお礼する“謝礼品合戦”も過熱しており、総務省は各自治体に冷静な対応を促している。
ふるさと納税は、生まれ故郷や応援したい都道府県、市区町村に寄付できる制度で、平成20年にスタートした。2千円を超える寄付について、その人が国や居住地の自治体に納める所得税、個人住民税の税額が控除される。
3月31日に成立した改正地方税法で、4月からふるさと納税による控除の上限額は個人住民税の約1割から約2割に倍増した。例えば、夫婦と子供1人で年収500万円の世帯であれば、控除額は年3万円から6万円に拡大される。控除を受けるためには税務署での確定申告が必要だったが、4月からは寄付先が年間5自治体であれば確定申告が不要になった。
ふるさと納税の26年の寄付額は約142億円で、20年の約73億円から約2倍に増えた。各地の特典をホームページで紹介するトラストバンク(東京都渋谷区)によると、26年に寄付額が最も多かったのは、長崎県平戸市の12億7884万円。上位の自治体は地元の名産品を前面に打ち出しているのが特徴だ。