天津市にある老人ホームを訪問し、高齢者にリンゴを手渡す女性。高齢化が急速に進む中国で、老後の生活資金に関心を持つ若者は徐々に増えている(中国新聞社)【拡大】
◆支給額に不信感
注目すべきは、年金が「将来役に立つ」と考える回答者は18.8%にとどまり、「役に立たない」が19.9%、「どちらとも言えない」が61.3%だったことだ。
また回答者のうち13.3%は、(公的年金である)基本養老保険のほかに、保険会社の養老保険に加入。その背景には、公的年金への不信感がある。
劉新春さんは「(妻のために)支払っている保険料には、納入明細さえない」として、損をしたり、年金が全く支給されないことがあるのではないかと危惧している。
実際「将来、支給される年金レベルが今より低下する」と考える回答者は40.9%に上り、「退職しても相応の年金を受け取れない」が25.2%、「退職後の生活に困窮する」と心配する人は19.4%いた。そのほか年金基金の運用に関して懸念を抱いているのが10.7%、(高齢者介護施設など)関連施設の不足への懸念が7.5%だった。
こうした問題を抱える中、定年退職年齢の段階的引き上げ案も打ち出されたが、国民の理解を得るためには明快な説明が必要だ。
調査では、定年の段階的引き上げを「支持する」と答えた人は5.5%にとどまる一方で「反対」が90.2%に上り、「どちらでもいい」とした回答が4.3%だった。(中国青年報=中国新聞社)