【専欄】“身材”が美女の決め手? ノンフィクション作家・青樹明子 (1/2ページ)

2015.4.23 05:00

 中国テレビドラマ、今年に入って一番の話題は、やはり「武媚娘伝奇」だろう。人気女優・范冰冰(ファン・ビンビン)さんが主役の則天武后を演じるこの作品、2014年12月下旬に放送が開始されると、たちまち視聴率トップに躍り出た。が、その後「技術的問題」の為、放送が約1週間停止となったのは周知の通りである。

 数日後番組は再開されたが、帰って来た「武媚娘伝奇」は、様相が一変し、中国人はあっと驚いた。

 則天武后は中国・唐の時代である。中国歴代王朝の中で、最も露出度が高いと言われているのが、この時代の服装だ。高貴な女性たちの正装も、胸の谷間がくっきり見て取れる。ベルサイユの貴族女性の衣裳、マリー・アントワネットの胸元を連想していただけば、ほぼ同じだと言っていい。

 放送停止前の1週間、史実通り、胸元が強調された衣裳だったが、再開された番組からは首から下がすっぽり消えている。噂通り「露出度が高すぎる」等の批判を受けたのだろうか。

 史実は史実なのに…、と首をかしげたのは私だけではない。中国人視聴者はこの安易な解決策に収まりがつかない様子である。彼らの不満は以下の通り。

 「顔だけじゃ、美人かどうか判断できないじゃないか!」

 美女の度合い、日本人は主に容貌で判断するが、中国人は少々違う。彼らの基準は「身材」、身長をはじめとする身体の美しさに重きを置くのである。

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