【サンフランシスコ=峯匡孝】訪米中の安倍晋三首相は4月30日午後(日本時間1日午前)、サンフランシスコ市内のホテルで、ジェリー・ブラウン米カリフォルニア州知事と会談した。首相は米西海岸で計画される高速鉄道建設を見据え、インフラ輸出の一環として日本の新幹線技術の売り込みを図った。
首相は会談で「新幹線は開業以来一度も死亡事故を起こしていない」と述べ、新幹線技術が有する高い安全性能に加え、環境性にも優れていると強調した。これにブラウン氏は「高速鉄道の導入は重要だ。日本の例を見れば、新幹線の技術はエレガンスで、力強く便利だ」と評価した。
首相は会談に先立ち、ホテル内の一室に設置した新幹線の操縦シミュレーターをブラウン氏と一緒に体験した。
首相はこれに先立ち、スタンフォード大学で公開シンポジウムに出席し、今後5年間で国内の中小企業やベンチャー企業などを対象に200社を選出し、IT企業が集積するシリコンバレーに進出させるプロジェクトを始めると発表した。