ホワイトハウスの記者会見が中断  爆破予告電話で

2015.6.10 09:38

9日、ホワイトハウスの記者会見場から避難するアーネスト報道官(上列左)と記者ら(ロイター)

9日、ホワイトハウスの記者会見場から避難するアーネスト報道官(上列左)と記者ら(ロイター)【拡大】

  • 9日、ホワイトハウスの会見場から避難する記者ら(ロイター)
  • 9日、爆破予告騒動があったワシントンのホワイトハウス前で心配げに見つめる人々(ロイター)
  • 9日、爆破予告騒動から戻って会見するアーネスト報道官(ロイター)

 【ワシントン=加納宏幸】米ホワイトハウスでのアーネスト大統領報道官の定例記者会見が9日、会見室を爆破するとの脅迫電話で一時中断され、大統領警護隊(シークレットサービス)の指示によって記者が避難する騒ぎとなった。

 爆破予告を受けたのはワシントンの警察。警護隊が爆発物探知犬を使って調べたが、不審物は発見されず、約30分後に会見は再開された。

 オバマ大統領は会見室近くの執務室にいたが避難しなかった。危機管理の観点から警護隊の判断を疑問視する声があり、アーネスト氏は再開後の記者会見で、記者団から「なぜ大統領を避難させなかったのか」といった質問攻めにあった。

 ホワイトハウスでは昨年9月と10月に侵入者が敷地内で拘束される事件があった。9月の事件はシークレットサービス長官の辞任に発展したが、10月に再び男の侵入を許したことから、警備体制のあり方が問題視されている。

 一方、9日には米上院の施設に対しても爆破を予告する電話があり、公聴会が一時中断するなどした。議会警察が調べたが、危険物は見つからなかったという。

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