全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長の辞任に伴う会長選が23日、スタートする。10年ぶりの会長選は、JA三重中央会の奥野長衛会長(68)と、JA全中副会長も務めるJA和歌山中央会の中家徹会長(65)の一騎打ちとなる。JA全中の一般社団法人化を柱とする農協改革関連法の成立を控え、農産物に影響を与える環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉も大詰めを迎える中、農協の自己改革をどのように進めていくかが争点となりそうだ。
同日に東京都内で両候補の所信表明を経て、地域農協の組合長や都道府県中央会会長ら約250人の代議員が7月2日までに投票する。所信表明を聞いた上で投票行動を決める代議員も多いとみられ、所信表明は重要だ。
奥野氏はすでに記者会見などを通し、「地域の意見を吸い上げ、本来のJAの姿に変えていく必要がある」と述べるなど、全中のトップダウンの運営方式見直す方針を表明。農家の負担を考慮し東京でのデモ活動を減らすなど、政府との距離の見直しも訴える。