中国人民銀行(中央銀行)による人民元の事実上の切り下げを受け、SMBC日興証券は11日、中国に進出する日系企業の経常利益を400億円余り押し下げるとの試算をまとめた。元建て収益を円換算した場合に目減りするためだ。
同証券によると、日本企業の中国向け輸出はほぼドル建てか円建てのため、元切り下げによる影響はほとんどないという。
一方、中国に進出する日系企業(現地法人)は中国国内では元建てで商売している。このため、人民元切り下げ分を単純に円換算すると、現地法人の年間売上高は4193億円、経常利益は444億円減少するとしている。
業種別の利益減少額は、中国での事業規模が大きい自動車など「輸送機械」が146億円、商社など「卸売業」が92億円、「電気機械」が37億円-となっている。
同証券株式調査部は「日本企業全体でみれば直接的な影響は利益が0.14%目減りする程度だが、中国の実体経済の悪化が深刻であれば対中輸出も落ち込みかねない」と分析している。