全国の企業を対象に、東京商工リサーチが12日までにまとめた税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度に関するアンケートによると、6割以上が「メリットはない」と回答し、多くの企業が否定的に受け止めていることが分かった。情報漏洩(ろうえい)を懸念する声も強く、来年1月の利用開始を前に不信感が強いことが浮き彫りになった。
マイナンバーのメリットについては、「ない」とする回答が65.9%と最も多く、「情報管理がしやすくなる」(15.0%)、「業務の効率化」(10.5%)が続いた。一方、デメリットでは「情報漏洩リスク」が53.3%と過半数を占め、次いで「業務の煩雑化」(15.2%)、「業務量の増加」(12.1%)が多く、導入に伴って手間がかかることを嫌う姿勢もうかがえる。
東京商工リサーチの担当者は「制度の中身を知らない企業が多く、不安が先行している。政府がビジネスチャンスの面をアピールするなど認知度を上げる努力をすべきだ」としている。
アンケートは6月23日~7月7日にインターネットで実施し、4942社から回答を得た。