ギリシャのチプラス首相(AP)【拡大】
【ベルリン=宮下日出男】ロイター通信は20日、ギリシャのチプラス首相が同日中にパブロプロス大統領に対し、辞表を提出すると報じた。政府当局者の話として伝えた。国会を解散し、総選挙の前倒し実施に踏み切る意向とみられる。欧州連合(EU)の金融支援をめぐり、首相の与党、急進左派連合では一部が国会承認で造反するなど反発を強めていることから、総選挙で政権基盤の強化を図る狙いだ。
チプラス政権は財政緊縮策への反対を掲げて1月に発足したが、財政破綻の危機に陥り、新たなEU支援を受ける方針に転換した。だが、党内左派はこれに強く反発し、支援や財政改革をめぐる国会投票では造反が続出。野党の支持がなければ、国会承認が得られない状況となっていた。
世論調査によると、急進左派連合は支持率で他党を引き離している。チプラス氏はEUの支援が実行されたのを踏まえ、選挙で政権基盤を固めた上、支援計画実行への信任を取り付ける考えを固めたとみられる。
ロイターによると、チプラス氏は同日中にテレビで国民向けの演説を行う見通し。選挙の日程は9月20日が検討されているという。