■各省庁と100兆円以下狙う財務省、攻防へ
2016年度予算の各省庁の概算要求が27日、ほぼ固まった。要求総額は15年度当初予算(96兆3420億円)に比べ約5兆円増の101兆円台となり、前年度の要求総額並みとなった。財務省は年末の予算編成に向け、歳出を聖域なく見直し、100兆円以下に抑える方針。ただ、来年夏の参院選を前に歳出圧力が強まるのは必至で、財務省と各省庁との綱引きは例年以上に激しくなりそうだ。
各省庁の概算要求は31日に締め切られる。政策経費は今年度よりも約3兆円増えて76兆円程度。歳出の3分の1を占める社会保障関係費は、高齢化に伴い年金や医療費の支払いが増える「自然増」の約6700億円増を認め、総額は約32兆円と過去最大となる。
防衛費は米軍再編経費などを含む総額で5兆円を上回り、4年連続の要求増。成長戦略など政府が重点施策に優先配分する3.9兆円の「特別枠」の要望額はほぼ満額に達する見込み。
国の借金返済にあてる国債費は、国債残高の増加に伴い償還額が増えるため、前年度と比べ1割増の26兆543億円で過去最高を更新する。この結果、国債費と政策経費を合わせ、一般会計予算の要求総額は昨年夏の15年度予算の概算要求総額(101兆6806億円)並みになる見通しだ。
概算要求総額が100兆円を超えるのは2年連続。