軍近代化に関しては今春の国防白書で「『陸軍重視・海軍軽視』の伝統的思考の打破」や「近海防御から遠海防衛」への傾斜が打ち出されていた。今回式典での習近平国家主席の演説でも30万人兵力削減が宣言されたように、統合運用や両用戦、海・空軍を重視した新軍事戦略に基づく新装備が注目された。
総じて中国の軍事力は、米主導で進む軍事革命に追随して情報化戦争を戦えるよう新兵器や無人機開発などを進めており、一定の進展が認められる。これまでのサイバー攻撃や「三戦(心理戦、世論戦、法律戦)」攻撃などもあり、これら軍事力の誇示はアジア周辺国への威圧力となろう。