新日銀ネットが全面稼働 取引時間延長し「円の国際化」を支援

2015.10.13 09:53

 金融機関同士の円建て資金決済を担う日銀の次世代システム「新日銀ネット」が13日、全面稼働した。日銀は来年2月に稼働時間を午前8時半~午後9時に延長するため、日系企業は日本-アジア間で円建ての即日送金が可能になる。「日本円」の海外での利便性は飛躍的に高まる。

 新日銀ネットは、日銀と取引先の金融機関を結ぶ決済ネットワーク。各行が日銀に預けている当座預金や日本国債を使って、金融機関同士の資金、国債の決済(口座振り替え)がオンライン処理される。

 これまでの日銀ネットは稼働から約四半世紀を経たため、全面改修に踏み切った。

 日銀ネットは従来、午前9時から午後7時までの稼働だったが、13日に開始時刻を午前8時半に30分前倒しした。来年2月からは終了時刻を2時間ずらして午後9時とする。

 アジア全域と日本の間で円建ての即日送金が可能になり、企業の資金効率は高まる。さらに、現地企業との取引に円決済が広がれば、企業は米ドルや現地通貨を抱えずに済み、為替リスクを小さくできる。

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