政府・与党が、消費税増税時に軽減税率を導入すると、通常の10%と軽減の8%の2つの税率が交じるため、税率の差を利用した不正が増え、消費者の負担した税が事業者の手元に残る「益税」が膨らむとの懸念がある。益税のポイントをQ&Aでまとめた。
Q 益税って何?
A 本来、納めるべき消費税が事業者の手元に残って利益になることだ。
Q どうしてそんなことになるのか?
A 年間売上高1000万円以下の事業者の消費税納税を免除する「免税点制度」など中小・零細企業の負担軽減のために導入されている優遇制度が背景だ。
Q 優遇制度でどう益税につながるの
A 消費税は、事業者が客から受け取った消費税額と自ら仕入れの際に払った消費税額の差額を納税する仕組み。例えば和菓子屋が、原材料を業者から100円(税込み108円)で仕入れて「まんじゅう」を作り、客に200円(同216円)で販売すると、代金のうち16円が客から受け取った消費税で、そこから仕入れの際に払った分を差し引きして8円を納税する必要がある。ただ免税点制度の利用で8円分を支払わなくて済み、その分が利益になるわけだ。