日銀は5日、10月6、7日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では複数の委員が中国経済の先行きについて「不確実性が高く、その減速が想定以上に長引くリスクには注意が必要」との見方を示した。海外経済が国内経済に与える影響について、多くの委員は「中国を含む新興国経済の減速が長引いた場合の輸出や国内景気への影響について注意が必要」と指摘した。また、9月の全国企業短期経済観測調査(短観)の設備投資計画は良好だったが、複数の委員は年度上期の実績を踏まえた修正が行われていない可能性を指摘、「計画が示すよりは幾分慎重にみる必要がある」と述べた。