ミャンマー北東部カチン州パーカンで採掘したヒスイ(AP)【拡大】
また、同報告書によると、中国の14年の輸入統計におけるミャンマーからの宝石類の輸入額は123億ドルだった。ミャンマーのヒスイ輸出額との差が大きいことから、グローバル・ウイットネスは、ミャンマー国内で産出されたヒスイの50~80%が中国に密輸されているとみており、中国側からも主要採掘地で国境を接する北東部カチン州に闇ルートで資金や人が流れていると指摘した。
同担当者は、ミャンマーのヒスイ産業全体に買収や脱税、密輸や搾取といった行為が横行していると糾弾。同産業に山積している問題は国内の政治問題にとどまらず、ミャンマーにおけるグローバルビジネスのあり方の問題だと主張した。
ヒスイの主要採掘地であるカチン州は、少数民族問題を抱えるなど政治的に不安定な状況が続いており、貧困層も多いとされる。同担当者は、ヒスイがもたらす利益が正当に還元されれば同州の貧困は劇的に改善し、国全体の開発にも大きな進展がみられるはずだと訴えた。(シンガポール支局)