マニラで開幕したAPEC閣僚会議=16日(共同)【拡大】
日本や米国など21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の閣僚会議が16日、フィリピン・マニラで開幕した。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の大筋合意後、初めての開催。日米はTPPの成果を各国にアピールし、APECが目指すアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の主導権争いで、中国を出し抜く姿勢を鮮明に打ち出した。
「アジア諸国の経済が低調気味の中、TPPが大筋合意した。FTAAP実現に向けて動きが着実に前進している」
林幹雄経済産業相は同日午前、APEC閣僚会議に先だって開かれたタイのアピラディ商務相との会談でこう強調した。同日はフィリピンやロシアなどTPPに参加していない国の閣僚とも協議。米国も同様の場を設けて、TPPに参加するよう各国に促したようだ。
FTAAPをめぐっては、TPPを基礎にルール作りを主導したい日米と、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を土台に枠組みづくりを目指す中国とのせめぎ合いが続いている。これまではTPP、RCEPとも交渉が難航し、FTAAPは停滞気味だったが、TPPの大筋合意で日米側に主導権獲得の好機が訪れた格好だ。