軽減税率、公明の譲歩狙う 政府・自民のプリペイドカード案 (2/3ページ)

2015.11.27 05:00

軽減税率制度の与党協議であいさつする自民党の宮沢税調会長。右から2人目は公明党の斉藤税調会長=26日午後、国会

軽減税率制度の与党協議であいさつする自民党の宮沢税調会長。右から2人目は公明党の斉藤税調会長=26日午後、国会【拡大】

 プリペイドカードを使う最大の利点は、どの食料品が軽減対象なのか、線引きする必要がない点だ。レジで支払う際にカードをかざせば、2%の税率が割り引かれるため、与党協議で難航している「生鮮食品」や「加工食品」など、品目を事前に線引きしておく必要がなくなる。

 ただ、制度を稼働させるには、カードを読み込む端末の配備が必要となる見込み。政府・自民党は電子マネーなどの既存の端末も利用できるようにしたい考えだが、小規模店舗などには新たな端末の設置が必要と見て、一部は、国費で補助する見通し。軽減対象にする全飲食料品と、それ以外の衣料品や雑貨などを、レジでどう区分するかも課題となりそうだ。

 自民、公明両党は12月上旬までに新案を含めた軽減税率制度の詳細設計で合意したい考え。公明党の山口那津男代表は26日午前の会見で、軽減税率をめぐる与党の幹事長協議に関し「精力的に合意形成に努力していただきたい」と述べた。

消費税増税の負担軽減策をめぐる主な動き

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