原油安、日本の脱デフレを左右
国際指標の米国産標準油種(WTI)は、昨年7月まで1バレル=100ドルを超えていたが、4日のニューヨーク原油先物相場はOPEC総会の結果を受けてWTIの来年1月渡しが1バレル=40ドルを割り込んだ。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミストは「生産目標を明記しなかったことで、加盟国がよりシェアを取りに行く姿勢が明確になった。冬の需要期の峠を越える来年1~2月にかけて、WTIは35ドル前後に下がる可能性がある」と述べ、原油価格の一層の下落を予想する。
過剰生産を放置するとのメッセージを市場に送ったに等しいOPECが直面するのが新たな供給増への懸念だ。
主要加盟国であるイランは、欧米などの経済制裁が来春にも解除されれば輸出を増やす方針。生産量は現在、日量290万バレル前後だが、50万バレル程度引き上げる。市場では、原油確認埋蔵量で世界4位のイランが完全復帰を果たすと、「さらなる下げ圧力になるのは決定的」(日系石油元売り大手)との見方が多い。