インドネシア、ICAO再監査に備え航空分野の安全性向上に注力 (2/2ページ)

2015.12.15 05:00

バリ州のングラライ国際空港でフライトを待つ女性旅行者。インドネシアは航空市場の拡大が確実視されている(AP)

バリ州のングラライ国際空港でフライトを待つ女性旅行者。インドネシアは航空市場の拡大が確実視されている(AP)【拡大】

 ICAOは今後、同国からの改善状況の報告書を審査する。これに合格すれば再監査が実施されるとみられる。同幹部は、早ければ年内にも再監査が入るとの見通しを示した。同省は、来年も予算の20%に相当する48兆5000億ルピア(約4170億円)を航空分野も含めた輸送部門の安全対策に投じるとしており、引き続き世界水準の安全を目指す方針だ。

 ただ、同国では昨年5月の監査のあとで12月にエアアジア機の墜落事故が発生したほか、今年も5月と8月に軍用機と民間旅客機がそれぞれ墜落するなど、合計300人以上の死者・行方不明者が出ている。さらに、空の混雑や人材不足など、安全に影響を及ぼす恐れのある課題を指摘する声も根強い。

 インドネシア政府はここまでの改善に自信をみせているが、利用者増が見込まれる中、安全に対する懸念を払拭して市場拡大に備えられるか。政府の取り組みが問われるのはこれからといえそうだ。(シンガポール支局)

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