【上海=河崎真澄】中国国営新華社通信は20日、中国が韓国、オーストラリアとそれぞれ締結済みの自由貿易協定(FTA)が同日発効し、関税引き下げ措置が行われたと伝えた。
多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)が一段と不透明になり、中国は“ポスト世界貿易機関(WTO)”をにらんだFTA戦略を加速させる。日米がカギを握る環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への対抗軸も視野にある。
中韓FTAは、昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で訪中した朴槿恵大統領と習近平国家主席が会談し、「実質的に妥結した」と宣言。その後の両国内の手続きを経て20日、発効にこぎつけた。
韓国にとり中国は最大の貿易相手国。双方が関税を段階的に引き下げ、20年内に品目数で中国が91%、韓国が92%を撤廃する。