年金受給、65歳に引き上げ 「人口・労働緑書」提言 2045年にも

2016.1.12 05:00

江蘇省南通市のアパレル企業の工場で働く労働者(中国新聞社)

江蘇省南通市のアパレル企業の工場で働く労働者(中国新聞社)【拡大】

 中国社会科学院人口・労働経済研究所と社会科学文献出版社は先ごろ、「人口・労働緑書:中国人口・労働問題報告No.16」を共同で発表し、退職年齢の段階的な引き上げなどを提言した。

 緑書では、退職年齢の引き上げは養老金(年金)制度が完全実施される2017年に開始し、(企業などに勤務する労働者向けの)職工基本養老保険加入者と(その他の住民向けの)都市農村住民社会養老保険加入者に分けて実施することを提言。

 それによると、(職工基本養老保険の対象となる)企業労働者の退職年齢改革は、まず現在50歳という女性労働者の退職年齢を女性幹部と同じ55歳に引き上げる。その後18年から女性は3年ごとに1歳、(現在60歳で退職の)男性は6年ごとに1歳引き上げ、45年にはともに65歳を退職年齢とする。

 住民社会養老保険の受給年齢(現在60歳)引き上げは、33年から開始し、3年ごとに1歳引き上げて45年に同じく65歳となるようにするというものだ。

 ただ退職年齢改革は柔軟性を持たせ、法定退職年齢を基準に5年までは早期退職や退職延期を認めるが、養老金の受給は法定退職年齢で決めることを提案している。

 昨年からは政府機関職員向けの養老保険制度改革が進み、職員の給与も昨年7月末までに調整が終了。月額賃金は全国平均で1人当たり300元(約5340円)前後の増額となった。

 公務員の給与が今後引き続き上昇するかについて、緑書では「公務員の給与は名目賃金、実質賃金ともに上昇する余地は少ない」と指摘。現在、経済情勢は下振れ圧力が強く、公務員の給与を庶民の平均所得の上昇を上回るペースで引き上げるべきではないとする。しかも経済低迷期は物価の上昇も少なく、消費者物価指数の上昇率は3年連続で3%を下回る状況だからだ。

 このため緑書では、公務員の賃金総額を引き上げなくても、公務員たちの正当な要求を考慮したり、人員構成を見直すなどし、給与の構造的な調整を進めるべきだと提言している。(北京青年報=中国新聞社)

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