北京の証券会社で、乱高下する上海株の値動きを見る個人投資家=12日(共同)【拡大】
【上海=河崎真澄】中国株式市場で12日、上海市場全体の値動きを示す上海総合指数が一時、心理的な節目である3000を割り込むなど、不安定な展開をみせた。取引時間中の3000割れは、昨年9月中旬以来、約4カ月ぶり。東京株式市場も年始から6営業日連続で下落した。対ドル相場で人民元安が今後も続くとの見方から、実体経済の悪化やマネーの流出懸念が広がり、市場は日に日に弱含んでいる。
上海市場では造船や鉄鋼、製造業など海外取引の多い銘柄が相次ぎ売られ、12日午前に上海総合指数は2978・46まで下落した。午後は公的機関の買い戻しとみられる動きでやや持ち直し、前日終値比0・20%高の3022・86で取引を終えた。
こうした中国市場の変調や原油安を受け、連休明け12日の東京株式市場の日経平均株価も大幅続落した。終値は前週末比479円00銭安の1万7218円96銭で、戦後に取引を再開して以降の年始からの続落記録を更新した。