15年消費者物価は1.8%増 北京、生鮮野菜・果物の高騰影響

2016.1.19 05:00

北京のショッピングモールで冬用衣料を選ぶ客(下)と店員(AP)

北京のショッピングモールで冬用衣料を選ぶ客(下)と店員(AP)【拡大】

 北京市統計局と国家統計局北京調査総隊が発表したデータによると、2015年12月の同市の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2%増、前月比0.2%増だった。15年通年のCPIは前年比1.8%増だった。

 北京市のCPIは1.9%増が2カ月続いた後、2%台を回復。同市統計局の担当者によると、これは主に生鮮野菜と果物の価格上昇による影響が大きいという。

 昨年12月の食品価格は前月比2.2%増で、CPIの伸びを前月比0.62ポイント押し上げた。このうち野菜価格は20.1%増で、CPIへの影響は約0.38ポイント。果物価格は9%増で、影響は約0.19ポイントとなっている。

 同市統計局の担当者によると、生鮮野菜・果物価格の上げ幅は比較的大きいが、これは主に生産地ならびに輸送時の低温、降雨・降雪が影響したことによるもの。また祝日(元日)が近づいたことに伴う値上がりとも関連があるという。

 15年12月の食品価格は前年同期に比べると3%増で、CPIへの影響は0.86ポイントだった、このうち野菜価格は16.4%増、豚肉価格は17.1%増だった。

 また14年のCPIは10年以降最低の1.6%増だったが、15年は1.8%増とやや回復。だが上げ幅は小さく、経済の下向き圧力が大きいことを示している。

 同担当者は「CPIは目標性指標ではなく、高ければいい、低ければいいというものではない。合理的な範囲内で安定する必要がある」とした上で、今年に入ってからのCPIの趨勢(すうせい)はまだ低いレベルでの動きだとの認識を示した。

 北京市の15年のCPIデータによると、豚肉価格の通年の伸びが最も大きく、9.9%増。だが11月以降、豚肉価格は下落を開始。12月は0.4%下がったが、11月に比べると下げ幅は緩やかだ。

 また15年通年で下げ幅が最大だったのは通信機器で18.3%減。次いで自動車用燃料と部品で、17.7%減だった。(新京報=中国新聞社)

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