春節(旧正月、今年は8日)を前に、年越し用の買い物が始まっているが、インターネット上では今年、昔ながらの自然飼育法を売りにした豚肉や鶏肉、卵などが特に人気を集めているという。近年、電子商取引(EC)が農村部にも浸透し、物流速度や輸送条件が向上したことに加え、消費者側も華美なものを求めず、健康やエコロジーを重視する傾向が強まっていることが原因とみられる。
食の安全意識が高まり、「農家が一括管理して育てたものであれば添加物などは加えられておらず体に良い」との認識から人気を博す自然食品だが、その実情は異なるという。
実際、ネット上で販売されている春節用の自然食品をみると、誇大広告や法の隙間をかいくぐるような内容が存在していることが分かる。
天然有機の薬草で飼育したという鶏を1羽80元(約1474円)から100元という高値で販売するある農家は「山間部の湧き水を飲み、放し飼いの際には天然の枸杞(クコ)や竜胆草などの中薬を食べていることが高値の理由だ」と説明する。
しかしその実態を調べると、山に生えているのは主に果樹で、普段は山間部に設置された鶏小屋の中でトウモロコシなどの飼料を食べるなど、普通の鶏と何ら変わらないことが判明。
他の農家では、自然食品といわれるものの多くが、コスト面などから混合飼料を使用していることを明かしている。(天津日報=中国新聞社)