2017年に開催される国際博覧会(万博)に向けて準備が進む建設現場=15年8月、アスタナ(共同)【拡大】
2017年に国際博覧会(万博)を開くカザフスタンの首都アスタナで都市開発が加速している。建築家の黒川紀章氏(故人)が都市設計に関わった中央アジア有数の都市で、オペラ劇場やタワーなど巨大な建築物が立ち並ぶ。今春には、空港や万博会場を結ぶ、環境に優しい次世代型路面電車(LRT)の整備計画が動きだす。
「あそこが万博のメーン会場になる予定だ」。カザフ外務省のバイベコフ氏が胸を張った。アスタナ中心部から車で数十分。何台もの大型クレーンでぐるりと囲まれた敷地では、巨大な鉄骨が組まれていた。
中央アジアに位置するカザフは旧ソ連の構成国で1991年に独立。世界有数のウランや石油の埋蔵量を誇り、恵まれた資源を背景に経済発展を遂げた。97年にアスタナに首都を移した際、黒川氏が自然共生型の都市デザインを担った。
オペラ劇場や博物館などの文化施設のほか、ショッピングモールや巨大なモスク(イスラム教礼拝所)、シンボルタワー「バイテレク」など、多種多様な建築物に圧倒される。2014年に開館した図書館は著名な英建築家のノーマン・フォスター氏が手掛けた。
在日カザフ大使館によると、現在、高さ320メートルの高層ビルを目玉に、ホテルやショッピングセンターなどを一帯に集めた「アブダビプラザ」計画が進行中。万博までにオープンさせる予定で、今後も建設ラッシュは続くと見込まれる。
開発の一方、路上駐車や交通量増加で渋滞が深刻化しており、インフラ整備が課題。政府は万博に500万人が来場すると予想しており、今年3、4月にLRTの整備に着手する予定だ。(アスタナ 共同)