日銀が10日発表した1月の国内企業物価指数(2010年平均=100、速報)は、前年同月比3.1%下落の100.1だった。10カ月連続で前年を下回ったが、下げ幅は4カ月連続して縮小した。中国減速による需要後退を背景に、原油や銅などの国際価格が下落したことが影響した。最近の円高傾向で輸入品の価格が下がっていることも要因で、日銀は「今後も価格下落の動きが広がる可能性がある」としている。
下落したのは427品目、上昇は277品目だった。石油・石炭製品が20.1%、非鉄金属が13.8%、鉄鋼が6.2%それぞれ下落した。一方、食料品やパルプ・紙製品などは値上がりした。