インド・ニューデリーで開かれた出版博覧会。米アマゾン・コムのブースでは「キンドル」が人気だった=1月14日(共同)【拡大】
業界で電子書籍への期待が高いのはインド特有の事情があるからだ。人口約12億5000万のインドには約2万2000の書店があるが、1人当たりの店舗数では先進国に遠く及ばない。大きな図書館がない州もある。同協会は「全国に流通網を持つ出版社は限られている。電子書籍なら(商売上のハンディを)乗り越えられる」と指摘した。
1月に首都ニューデリーで開かれた出版博覧会では、アマゾンが現地語に対応したキンドルをアピールした。現地紙によると、昨年はキンドルの電子書籍の売り上げが3倍に拡大。楽天グループの電子書籍会社コボもインドのネット通販大手フリップカートと組み、販路拡大を目指す。
英国の出版関係者は「英語を解する読書人が多いインドは英文書籍で米英に次ぐ市場規模。電子書籍は地元だけではなく、国外の中小出版社にとって大きなチャンスだ」と話した。(ニューデリー 共同)