G20開幕を前に記者会見した中国の楼継偉財政相(26日、AP)【拡大】
主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、世界規模で広がる経済の先行き不安をどう沈静化させるかが焦点だ。中国の景気減速が波及、日欧も足踏みが続く。好調だった米国にも陰りがみられ、世界経済の牽引(けんいん)役は不在の状態。G20では政策協調で難局を乗り切る姿勢をアピールできるかどうか、市場の注目度は従来以上に高い。
国際通貨基金(IMF)は1月時点で、世界経済の2016年の成長率を3.4%と予測、昨年10月の見通しから0.2%下方修正した。年明け以降の原油安加速や市場混乱で、IMFは「成長軌道から外れるリスクが高まった」として予測をさらに下方修正する方向だ。
中国は08年のリーマン・ショックを政府主導でバブルを生み出して乗り切ったが、そのつけが企業の巨額の借金、過剰設備という形で回ってきた。成長率は鈍化し、投資マネーの海外流出と株価急落に苦しんでいる。
中国の楼継偉財政相は26日、G20開幕前の記者会見で、財政出動を伴う景気対策に踏み切る用意があると表明した。
中国の減速で日本をはじめ各国からの中国向け輸出が減少。資源消費も落ち込むとの見立てから原油価格も急落し、資源国経済は大きく揺らいでいる。
米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年12月、利上げに踏み切ったため、新興国からの資金流出が拡大。ドル高加速や株式市場の混乱で米国の景気も減速してきた。金融緩和を推し進める日欧と追加利上げを模索する米国との方向性の違いも市場混乱の一因とされており、G20では金融政策のあり方も重要テーマとなっている。(上海 共同)