日銀が8日に発表した2月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は、前年同月比2・2%増の432兆1827億円となり、53カ月連続で前年を上回った。2月中旬のマイナス金利政策の導入で貸出金利は低下しているが、貸し出しの伸び率は1月からほぼ横ばいで、現時点では影響は見られないという。
企業の合併・買収(M&A)や不動産向け融資が引き続き伸びた。大手銀行などの「都銀等」は1・0%増の205兆7662億円、地方銀行と第二地方銀行は3・4%増の226兆4165億円だった。
都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は、3・1%増の638兆89億円だった。金融機関の間で短期資金をやりとりするコール市場の金利がマイナスになっており、生損保が運用に困り都銀の預金に資金を振り向ける動きが出ているという。