中国経済失速の影響で日本企業の倒産が増え始めている。東京商工リサーチが8日発表した2月の「チャイナリスク」関連倒産は10件と前年同月比5倍。事業停止や破産準備中などを含む関連破綻は16件で、平成26年1月に集計を開始して以来、最多を記録した。人件費などのコスト上昇が主因だが、中国の構造改革で成長鈍化が長引くと関連倒産はさらに増えそうだ。
倒産件数は昨年8月から7カ月連続で前年同月を上回り、2月としては最多。負債額も前年同月比25・6%増の29億5300万円だった。10件の倒産はすべて人件費高騰や為替変動などによるコスト高が原因で、このうち6件はアパレル関連企業だった。
中国政府は2020年を目標に国民1人当たり所得を10年比倍増させる方針を打ち出しており、景気減速下でも中国の賃金は上昇している。東商リサーチは「生産拠点を中国に置く中小アパレルは、人件費急騰にコスト圧縮が追いつかなくなっている」と分析した。
平成27年度のチャイナリスク関連の倒産件数と負債額は2月までの累計で80件、約2350億円に上る。倒産した日本企業の負債額全体の約13%を占め、26年度の1%強から急増している。
中国の新5カ年計画で打ち出された過剰設備・過剰在庫の解消を進める過程で、中国製の安価な製品が日本市場に流入し、価格競争に巻き込まれた日本企業の倒産がさらに増える可能性もある。