北陸新幹線の車両前で記念撮影する人たち=2月27日、JR金沢駅【拡大】
新幹線で押し寄せた人の波は沿線の観光地をにぎわせた。日本旅行によると、昨年6~12月の首都圏から北陸への旅行者数は前年同期比で4倍強となった。北陸から首都圏へも約2.3倍増。北陸に注目が集まったため、関西や東北から訪れる人も増加した。沿線の長野県でも長野駅や飯山駅の観光案内所の利用者が伸びたという。
開業による変化は観光だけにとどまらない。早大、慶大が初めて北陸で合同大学説明会を開いたほか、中央大は金沢市で入試を始めた。関西との結びつきが強い北陸だが、富山市の予備校関係者は「近くなった関東の大学に進んでほしいという親の声も聞く」と話す。
延伸で並行在来線となった長野-金沢間は第三セクター4社に引き継がれた。人口減少で苦しい経営が予想されたが、利用者数は4社とも想定を上回った。石川県のIRいしかわ鉄道では昨年4~9月に1日当たり約2万6000人が利用し、2012年より約4000人増えた。定期券以外の利用が多く、同社は「金沢まで新幹線で来て、富山には在来線で移動する観光客もいた」と分析する。