中国の国有海運大手2社が統合して今年2月に誕生した中国遠洋海運集団傘下の中国遠洋控股(チャイナ・コスコ・ホールディングス、中国遠洋)は先月末、上海で2015年通期の決算発表会を開催、15年の最終利益は2億8300万元(約48億5000万円)だったと明らかにした。
世界経済の変動が続く中、国際海運業の需給バランスは実質的に改善しておらず、運賃は低位で推移している。海運業の景気を表すバルチック海運指数(BDI)は15年、年平均718で前年に比べ35%下降。伝統的に需要が旺盛な10~12月期だが、15年はこの時期に運賃が暴落、同指数は一時、この年最低の471を記録している。中国輸出コンテナ運賃指数(CCFI)は年平均872、前年の1086を19.7%下回った。
海運企業の経営が厳しさを増すなか、中国遠洋は15年12月、リスク対応能力と持続可能な発展能力強化に向け、再編計画を発表。計画では、中国遠洋は(中国遠洋海運集団への再編前の大手2社の1つ)中国海運集団傘下の中海集装箱運輸(中海集運)のコンテナ関連事業を、船舶・コンテナをリース使用するなどで統合。またばら積み船関連資産は売却するとしている。
これにより、中国遠洋はこれまでの総合海運サービス企業から埠頭(ふとう)業務を含めたコンテナ海運サービスチェーン産業群に転換。世界4位のコンテナ定期航路運営企業に躍進するとともに、貨物取扱量ベースで世界2位の埠頭運営企業となる。(中国新聞社)