【ロンドン=岡部伸】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は5日、2015年の世界の軍事支出は実質で前年比1%増の総額1兆6760億ドル(約185兆円)だったと発表した。世界の軍事費は11年以来、微減が続いていたが、増加に転じた。北米や西欧で減少傾向が続く一方、南シナ海で軍事進出を続ける中国をにらむアジアと、ロシアへの警戒を強める中東欧、それに中東の一部で大幅に増加した。
アジア、オセアニアは14年比で5・4%増となった。中国の軍事的拡張が主な要因で、南シナ海などでの中国との対立を反映し、インドネシアやフィリピン、ベトナムのほか、日本も長期に及ぶ減少傾向から増加に転じた。
支出トップは前年に続き米国で、前年比2・4%減の5960億ドル。2位の中国は7・4%増の推定2150億ドル。3位はイエメンに軍事介入したサウジアラビアで、5・7%増の872億ドルだった。