訪日外国人客の急増を背景に、都市部を中心に宿泊施設の予約が取りづらい状況となっている。観光庁によると、ホテルや旅館などの全国平均の客室稼働率は上昇傾向が続いており、2015年は60.5%だった。11年(51.8%)と比べ8.7ポイント増えた。
都道府県別のトップ5は、大阪85.2%、東京82.3%、京都71.4%、愛知70.9%、千葉70.7%で、外国人が多く訪れる東京-大阪間の「ゴールデンルート」に集中している。5都府県では、シティーホテルの平均がいずれも80%を超え、繁忙期に予約が困難な水準で、料金も上昇傾向だ。
みずほ総合研究所は昨年、今後も訪日客の増加が続けば、新規開業計画を勘案しても、20年に全国のホテルで1万室分の客室が不足するとの試算を公表した。
ただ、この試算の前提となる年間訪日客数は2500万人。政府は、20年時点の訪日客数の目標を4000万人に引き上げており、さらに厳しい状況となる懸念が強まりそうだ。